サイリウムとは
サイリウムってご存知でしょうか。
サイリウムとは、オオバコ科オオバコ属のプランタゴ・オバタ(サイリウム)という植物で、その種子の殻(ハスク)を粉末状にしたものです。(サイリウムハスクやサイリウムパウダーと呼ばれます)日本に自生しているオオバコとは異なります。
小麦粉や片栗粉の代わりに蒸しパンやハンバーグに使ったり、ゼラチン状になるのを生かしてスイーツなどにも使われます。
まずは商品に書かれている栄養成分表示をご覧ください。
このNICHIGAのサイリウム。炭水化物のところに注目!!炭水化物とは糖質と食物繊維を足したものですが、なんとは糖質ゼロ!まるまる食物繊維ですよ。89.7g!これは驚きです。
しかもサイリウムの食物繊維は不溶性食物繊維が1に対し、水溶性食物繊維が4という割合だそうです。
食物繊維の摂取が日本人は不足していると言われていますが、その中でも水溶性食物繊維は特に不足していると言われております。
2020年版の食物繊維摂取目標量では、理想的な目標量は成人男性で21g/日以上、成人女性で18g/日以上となっておりますが、実際にはどちらも目標量に届いていないのが現状です。
不溶性、水溶性どちらにも整腸効果はありますが、水溶性食物繊維の1番の特徴といえば、糖質の吸収を穏やかにして、血糖値の急激な上昇を抑えるということでしょう。
また血中コレステロール値を働きもあります。
前置きが長くなりましたが、そんなサイリウムの活用例を、今回はご紹介したいと思います。
わらび餅きな粉
材料
【3〜4人分】
サイリウムはこのように肌色をしたパウダー。水に溶かして固まると、茶色っぽくなります。
作り方
水を入れたフライパンにサイリウムとラカントを加え、弱火で手早く混ぜるといったのが一般的なようです。ですが、ほんとにほんとに手早くそして素早く混ぜないと、思いっきりダマになってしまうんです。僕はこの作り方で何度も失敗しています。
でっかいダマになるんですよ。それでいて強い。もうなんか強力な消しゴムみたいな。
でもね、しっかり混ざるやり方がありましたよ。それは、ミキサーを使うんです。
たったこれだけ!ミキサーを使っているレシピは僕は見たことがありません。めちゃ便利なんですけどね。
20秒ほど攪拌すると固まってきて動きが少しづつ鈍ってきますが、がんばってあと少し攪拌させましょう。僕は1分ほど攪拌します。
これでダマはまったくできませんし、とても滑らかな仕上がりになります。
攪拌し終えたら容器に移して冷蔵庫で冷やすだけ。めちゃくちゃ簡単。
あとはきな粉とラカントを混ぜ、冷え固まったわらび餅をカットして絡めれば完成です。
※僕はバイタミックスを使っています。ハイパワーブレンダーではない場合、パワー不足でうまく回らない可能性があります。また刃の部分にわらび餅が引っ付いて洗いにくそうに思われるかもしれませんがバイタミックスの場合、水を入れたミキサーに洗剤を入れ攪拌することで洗浄ができます。ゴシゴシこすらなくても、刃はきれいになります。
ヘラなどで混ぜる場合、ここまでダマになったらもう大変。ヘラなどで混ぜるだけではどうにもならなくなります。ミキサーへGO!ですね。
抹茶わらび餅
材料
【3〜4人分】
作り方
- サイリウム、ラカント 、抹茶パウダー、そしてお水をミキサーに入れる。
- 1分ほど攪拌する。
- 容器に移し、冷蔵庫で冷やし固める。
- 冷やし固まったわらび餅をカットし、混ぜた抹茶パウダー小さじ1とラカント大さじ1を絡めて完成!
抹茶パウダーが加わっただけで、あとは同じですね。
ダマがなくスッキリ。
食べた感じはもうほんとわらび餅。おいしく食物繊維をたっぷり摂取できます。
美味しそうに出来上がりました。もちもちでトゥルントゥルン。小腹が空いたときにちょうどいい。
サイリウムのその他の栄養
NICHIGAのサイリウムでは食物繊維以外にも栄養が含まれています。
- カルシウム 120mg 骨や歯の材料になる。
- マグネシウム 9.1mg カルシウムと一緒に骨や歯の材料に。
- リン 11mg 筋肉を動かしたり血圧の調整、新陳代謝やエネルギー作りをサポート。
- 鉄 3.9mg ヘモグロビンの材料に。
- カリウム 794mg ナトリウムの量を調整することで、血圧を調整する。
(製品100gあたり)
このように食物繊維以外にも、必要不可欠な栄養が多く含まれています。
まとめ
名前だけ聞くとよくわからない化学物質かなにかのようにも思えて、ちょっと口にするのをためらってしまいそうになるサイリウム。
でも前述したように、食物繊維たっぷりな植物性の安心安全な食品。なににどう使えばいいかわからないといった方もいるでしょう。しかし意外と様々な料理に使えるので、日々の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
ぜひ簡単で滑らかに仕上がるミキサーで、サイリウムわらび餅を作ってみてください。